【ケニア〜ウガンダ子連れ旅】8時間の陸路と3時間の遅延を乗り切る!トランジット攻略法

マサイマラの圧倒的な大自然に別れを告げ、いよいよ次の目的地であるウガンダへ向かいます。しかし、その間に待ち受けていたのは、「7〜8時間の陸路移動」と「アフリカの洗礼(予期せぬフライト遅延)」という、親の体力をゴリゴリと削るトランジットミッションでした。

予定通りにいかない1日を、家族でどう乗り切り、そしてどう学びに変えたのか。移動すらもフィールドワークに変える、我が家の記録をお届けします。

目次

マサイマラ〜ナイロビ:7時間のロングドライブと車窓のリアル

マサイマラ国立保護区から首都ナイロビまでは、約250〜280kmの道のりです。距離だけ見れば日本の高速道路で3時間程度ですが、未舗装の悪路(いわゆるアフリカン・マッサージ)や渋滞、トイレ休憩を含めると、通常7〜8時間の長丁場となります。

長時間の車内、息子は相変わらずUNOをしたり、スマホで「ぴよ将棋」を指したり、YouTubeを見たりと、思い思いの時間を過ごしていました。意外だったのは、通信環境の良さです。我が家は楽天モバイルを利用しているのですが、国際ローミングが非常に優秀で、サバンナから都市部への移動中も特に接続で困ることはありませんでした。

しかし、道中で窓の外を眺めていた私たちに、図鑑には載っていない「リアルなケニア」が飛び込んできました。

あえて包み隠さず記録しておくと、道中の田舎町は決して綺麗な状態ではありませんでした。そこら中にプラスチックの包装ゴミが散乱しており、環境保全の限界を肌で感じました。 現地の方に話を聞くと、もともとこの地域には「土地が使えなくなったら次の場所へ移動する」という遊牧の文化を持つ民族が多いため、定住して「その場を綺麗に保つ」という意識が浸透しづらい背景もあるのだそうです。

「なぜゴミが落ちているのか?」をただ非難するのではなく、歴史や民族のルーツからその理由を考察する。これもまた、現場でしかできない大切なフィールドワークの一つです。

ケニアの田舎の道端。プラスチックが散乱しています

寄り道フィールドワーク:ナイロビ・キリンセンターで生態を体感する

長距離ドライブの疲れを癒やすリフレッシュを兼ねて、ナイロビ郊外にある「ジラフセンター(Giraffe Centre)」へ立ち寄りました。

ここは、アフリカ絶滅危機野生動物基金(AFEW)が運営する保護施設で、主に絶滅危惧種であるロスチャイルドキリンの保護と繁殖を目的としています。野生動物の生態を間近で学べる教育施設としても機能しており、観光客にも人気のスポットです。

ここでは、マサイキリン(ロスチャイルドキリン)に直接餌をあげる体験ができます。

目の前に迫る巨大な顔と、差し出した野菜を器用に巻き取っていく「長く黒い舌」。その生々しい感触と迫力に、息子の知的好奇心もしっかりと刺激されたようです。

その後、近場のショッピングモールに立ち寄り、現地のスパイスなど少しお土産を購入してから、いよいよジョモ・ケニヤッタ国際空港へと向かいました。

トラブル発生!ケニア航空3時間遅延と「空港での旅人算」

空港に到着し、チェックインを済ませたものの、ここで子連れには最も避けたいトラブルが発生します。「ケニア航空、3時間遅延」のアナウンスです。

アフリカの航空会社では、機材繰りや天候を理由とした数時間の遅延は日常茶飯事。とはいえ、「遅延しているからといって油断していると、急に搭乗が始まって置いていかれることもある」という恐ろしい噂も聞いていたため、とにかくゲート付近で待機せざるを得ません。

「もう、いつ飛行機が飛ぶかは分からない」。そう腹をくくり、諦めモードでゲート内のカフェでのんびりすることにしました。

頼んだカフェオレは、なぜか「高さの低いビールジョッキ」に大量に入って出てきました。こういう洗練されていない現地の適当さも、今となっては良い思い出です。

やる事もない待機時間。ここで活躍したのがiPad Miniでした。 ふと息子から「そういえば、旅人算ってどうやるんだっけ? もう一回教えて」というリクエストが。そこで、「家を出かけた息子を、宿題を忘れたのに気付いた妻が自転車で追いかける」という、我が家の日常(?)をテーマにしたオリジナル問題を出題し、アフリカの空港の片隅で算数教室が開講されました。

予測不能なトラブルも、親の心の余裕次第で「集中して勉強できるボーナスタイム」に変わります。

23時のウガンダ到着。子連れを救う「国のポリシー」

軽食を済ませ、ようやく動き出した飛行機に乗り込み、ウガンダのエンテベ国際空港に到着したのは夜遅い時間でした。

疲労もピークに達していましたが、入国ビザの審査ゲートへ向かうと、そこには私たちの名前を書いたプレートを持つ職員の姿がありました。 ウガンダは国として「観光客を大切にする」というポリシーを掲げており、特に子供連れの家族は優先的にレーンを通してくれるという、素晴らしいホスピタリティを見せてくれたのです。

深夜の慣れない空港で、この待遇は親として本当に安堵しました。ウガンダという国が一気に好きになった瞬間です。

翌日に備えたアジャイルな休息戦略

ホテルに到着したのは、なんと23時過ぎ。 しかし、翌朝はいよいよ父である私の悲願、「生きた恐竜・ハシビロコウ」を探すマバンバ湿地へのフィールドワークが控えています。

集合時間は朝8時半。逆算すると、残された睡眠時間はごくわずかです。 「とにかく8時ギリギリまで寝て、朝食ビュッフェを大急ぎでかき込み、なんとか集合時間に間に合わせよう」。そんな泥臭いタイムマネジメントを心に誓い、泥のように眠りについたのでした。

明日はついに、念願のハシビロコウとの対面です。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

「一生モノの体験で、子どもの世界の解像度を上げる」をモットーに、国内外のフィールドワークを実践する一児の父。多忙な親のタイパと安全性を最優先し、お金で買うべき快適さと、現地でのリアルな試行錯誤を記録しています。机上の知識が、本物の地球に触れて立体化する瞬間の感動をお届けします。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次