【ケニア子連れサファリ】ナクル湖よりナイバシャ湖を推す理由。肉食獣不在の島で歩く大自然(1〜2日目)

ナイロビ空港に降り立ち、いよいよガイドと合流。これから数日間、私たちの「動く拠点」となるサファリカーへ乗り込みます。 旅の前半戦、私たちが目指したのはナイロビから北西へ向かった先にある「ナイバシャ湖(Lake Naivasha)」です。

実は当初、ケニアの湖といえばフラミンゴの大群で有名な「ナクル湖」を検討していました。しかし、近年の水位上昇によりフラミンゴの数は激減しているという情報を入手。限られた旅程の中で「最高の体験」を得るため、私たちはあえてナクル湖を外し、草食動物たちと同じ大地を自分の足で歩けるナイバシャ湖のウォーキングサファリを選択しました。結果として、これが大正解の幕開けとなります。

ナイロビ空港に到着した様子
目次

ナイロビ到着:安全圏内で楽しむ「究極のゲテモノ」体験

長時間のフライトの疲労を抜くため、まずはナイロビ市内の「Pullman Nairobi」へ。ホテル内に飾られたカラフルなアフリカ柄の動物アートが、非日常へのスイッチを入れてくれます。

少し休んだ後、夕食はナイロビの超有名レストラン「Carnivore(カーニボア)」へ向かいました。ここは、巨大な炭火の直火焼きで、牛や豚だけでなくアフリカならではの野生動物の肉をテーブルまで運んできてくれるレストランです。

アフリカの夜ということで治安を一番心配していましたが、厳重なゲートに守られた敷地内は非常に安全で、子供一人でトイレに行かせても全く問題ない環境でした。

ここで息子は、念願だったワニ(Crocodile)やダチョウ(Ostrich)のお肉に挑戦。さらにはOx balls(牛の睾丸)まで! 「ワニは鶏肉みたいだけど、ムチムチしてて美味しい!」とご満悦。図鑑で見ていた動物を「食べる」という強烈な一次体験で、アフリカの夜が更けていきました。

車窓からの社会科見学:キベラスラムと大地溝帯

翌朝、ナイバシャ湖へ向けて出発。道中、高速道路の上からナイロビの「キベラ・スラム」を見下ろす機会がありました。

「あそこにも、君と同じくらいの子供たちがたくさん住んでいるんだよ」と話すと、息子の口から出たのは「うぇー、僕日本人で良かった」という非常に率直な感想でした。

親としてはもう少し貧困についての深い対話を期待してしまうものですが、これが日本の小学生のリアルな感覚でしょう。しかし、この時の「日本との圧倒的な落差」に対する純粋な驚きが、後日訪れるウガンダで「貧困とは何か」を深く語り合うための、極めて重要な伏線となっていきます。

ナイロビ市街を抜けると、眼下には壮大な「大地溝帯(The Great Rift Valley)」が広がります。数百万年後にはここでアフリカ大陸が分断されると言われている、まさに地球の息吹を感じる生きた教材です。

ナイバシャ湖・三日月島:図鑑の世界を「歩く」

ナイバシャ湖に到着し、水面から顔を出すカバをボートで観察しながら「三日月島(Crescent Island)」へ上陸します。

ここがナイバシャ湖を選んだ最大の理由です。この島には肉食動物がいないため、サファリカーを降りて、ガイドさんと一緒に自分の足で歩きながら動物に近づくことができます。

サバンナの大地を踏みしめながら、ガイドさんがその辺りに生えているウチワサボテンの実を取ってくれました。恐る恐る食べてみると、意外にも甘酸っぱくて美味しい。自分の足で歩き、匂いを嗅ぎ、味わう。これこそがフィールドワークの醍醐味です。

ホテルの「余白」時間:歩くほどに回復する魔法

ウォーキングサファリを終え、広大な敷地を持つホテルへ。ビュッフェで昼食を取った後は、あえて予定を詰め込まず「余白」の時間を楽しみました。

数時間の車移動で疲労が溜まっているはずでしたが、ホテルの広大な敷地をのんびり歩き回ることで、不思議と親も子もリフレッシュしていくのを感じました。

歩けば歩くほど、新しい動物に出会えるのです。ウォーターバックやキリンが日常の風景として現れ、中庭には白黒の美しい毛並みを持つアビシニアコロブス(サルの仲間)もやってきます。転がっていた白骨化したキリンの角を触ってみるなど、散歩そのものが極上のサファリ。夕方にはホテルスタッフの付き添いのもと、湖畔でカバの親子を眺めることもできました。

周囲を見渡すと老後を楽しむヨーロッパ系のシニアカップルが多く、ゆったりとした時間が流れています。自然の中で体を動かしながら疲労を抜く、最高の「アクティブレスト(積極的休養)」となりました。

まとめ:いよいよ肉食獣の待つマサイマラへ

サバンナの空気を肌で感じ、自らの足で草食動物たちと触れ合ったナイバシャ湖での2日間。あえて初日に「肉食獣がいない安全なエリア」を選んだことで、時差ボケと移動の疲労を抜きながら、心身ともに完璧なアフリカ・キックオフとなりました。

明日からは、いよいよ圧倒的な弱肉強食の世界、マサイマラ国立保護区へと向かいます!

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電気もない真っ暗な牛の糞の家や、逞しいお土産マーケットの洗礼。図鑑には載っていないマサイ族のリアルな生活感に「ややドン引き」しながらも異文化を肌で学び、夕暮れのサバンナでジャッカルの生々しい捕食シーンを目撃する、究極のフィールドワーク体験記です。

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この記事を書いた人

「一生モノの体験で、子どもの世界の解像度を上げる」をモットーに、国内外のフィールドワークを実践する一児の父。多忙な親のタイパと安全性を最優先し、お金で買うべき快適さと、現地でのリアルな試行錯誤を記録しています。机上の知識が、本物の地球に触れて立体化する瞬間の感動をお届けします。

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