【子連れウガンダ】マバンバ湿地で野生のハシビロコウに会い、赤道とエンテベを歩いた3日間(小3・9歳)

2025年の夏休み、小3(9歳)の息子と、ドバイ経由でケニアとウガンダを旅しました。この記事は、旅の後半のウガンダ編です。いちばんの目的は、マバンバ湿地で野生のハシビロコウに会うこと。そのほか、赤道、エンテベの植物園、そして帰国までを、日にちの順に書きます。

ケニア編はこちらです。

日にち行ったところ
8月25日(月)マバンバ湿地(野生のハシビロコウ) → エンテベで昼食 → 赤道 → ナイルパーチの夕食
8月26日(火)UWEC(野生動物教育センター) → カスビ王墓(別の記事)
8月27日(水)〜28日(木)エンテベ植物園 → Victoria Mallでお土産 → エンテベ空港 → ドバイ経由で成田へ
目次

1日目の朝:眠い目をこすって、マバンバ湿地へ

ケニアからの飛行機が遅れて、エンテベに着いたのは前の晩の23時過ぎでした。疲れが残るなか、「お願い、起きて!」と息子を起こし、7時にホテルの朝食でパンを少しだけ食べて、8時に車で出発しました。

エンテベのホテルでの朝食
エンテベのホテルでの朝食

車で15分ほど走ると、マバンバ湿地(Mabamba Swamp)の船着き場に着きます。ビクトリア湖の北西にある広い湿地で、ラムサール条約にも登録されています。

モーター付きの船から、手漕ぎのボートへ

最初はモーター付きの船で30分ほど進みます。まだ眠そうだった息子も、風を切って進むうちに目が覚めてきたようです。

途中で、手漕ぎの木のボートに乗りかえます。水草がモーターにからまないように、そして動物をおどろかせないようにするためです。車を運転してくれたドライバーさんは、湿地のガイドさんに「この人たちは、日本からハシビロコウを見るためにわざわざ来たんだ。見つけないとやばいぞ!」と冗談を言って、みんなで笑いました。

湿地に入って、わずか5分

手漕ぎのボートで湿地の奥へ入って、わずか5分。

「いた!」

思わず立ち上がりそうになった父のせいで、小さなボートが大きくゆれました。実は、ハシビロコウに会うのは、息子以上に父の夢でもあったのです。

「ハシビロコウは逃げないから。ちゃんと近くに連れて行ってあげるから、座ってて」

ガイドさんの一言に任せて、静かに近づきます。まわりでは、ほかに3そうの船から5人ほどがカメラを構えていました。

動物園で見ていたとおりの、ふしぎな存在感。ときどき首の向きを変えるくらいで、本当にほとんど動きません。息子も双眼鏡を食い入るようにのぞいて、静かに、でもしっかり興奮していました。すばらしい仕事をしてくれたガイドさんには、お礼に10ドルのチップを渡しました。

昼食:エンテベのVictoria Mallで

お昼は、エンテベの町にある「Victoria Mall(ビクトリアモール)」の中の「Cafe Javas」へ。アメリカにありそうな、清潔なファストフードのお店です。

せっかくなので地元の食堂に、と思うかもしれませんが、子連れの旅では、食あたりや、食べ慣れない味で子どもの機嫌が悪くなるのがいちばんの心配です。11時と少し早めでしたが、ここでしっかりお腹を満たしてから、午後の長い移動に出ました。

町を歩いて気づいたのは、ケニアの赤土の道と比べて、ウガンダは道にごみが落ちておらず、とてもきれいだったことです。同じアフリカでも、国によってこんなにちがうのかとおどろきました。

午後:赤道で、北半球と南半球をまたぐ

午後は、首都カンパラから南西へ2時間ほどの「ウガンダ赤道記念碑(Uganda Equator)」へ向かいました。

途中でおどろいたのは道路です。急に6〜8車線のアスファルトの道路があらわれます。中国の資本で作られた道路だそうで、運転手さんの「日本は中古車しかくれないが、中国はいろいろなことをしてくれている」という話も印象に残りました。

赤道では、北半球と南半球で水の渦の向きが変わる、という実験を見ました。わずか数メートル動いただけで渦の向きが逆になるのを、息子はふしぎそうな顔で見入っていました。赤道到達証明書ももらいました。赤道モニュメントへの訪問は、ツアーの骨格を決めたあとに追加でお願いしたもので、料金は2人で180ドルでした。実はこの実験にはちょっとした種明かしがあって、それはこちらの記事に詳しく書いています。

夜:ビクトリア湖の夕焼けと、ナイルパーチ

夕食の前に一度ホテルに戻って、ひと休み。ベッドでごろごろしたり、漫画を読んだり。部屋から見えるビクトリア湖がとてもきれいで、少しお散歩もしました。

夕食は「せっかくなので現地の料理を食べたい」とお願いして、ホテルに特別に用意してもらったウガンダの料理です。ウガンダの人の夕食は20時以降とかなり遅いそうですが、息子のお腹がすく18時ごろに合わせてもらいました。

出てきたのは、ビクトリア湖の大きな魚「ナイルパーチ」を、生姜やニンニクと一緒に煮こんだスープ。長旅と早起きで疲れたお腹にしみる、やさしい味でした。

ナイルパーチはスズキの仲間で、白身でクセがなく、日本でもフライやムニエルとして売られている魚です。生態系への影響で語られることも多い魚ですが、現地では大切なたんぱく源であることを、食べながら知ることができました。

2日目:UWECでハシビロコウにさわる

1日目に野生のハシビロコウに会えたので、天気が悪かったときのために取っておいた予備日が、まるごと空きました。2日目は、エンテベのUWEC(ウガンダ野生動物教育センター)で、ふだんは入れない裏側を見せてもらうツアーに参加し、保護されているハシビロコウの「Sushi」にさわらせてもらいました。午後は世界遺産のカスビ王墓へ。この日のことは、こちらの記事に書いています。

3日目:エンテベ植物園を歩く

最終日は、飛行機までの時間に、エンテベの町にある「エンテベ植物園(Entebbe Botanical Garden)」へ行きました。1898年にできた歴史ある植物園で、ビクトリア湖のほとりに広がる敷地は、まるで本物の熱帯雨林です。

園内を歩いていると、高さ1メートルを超える大きなアリ塚が目の前にあらわれました。図鑑や塾のテキストで知っていたものの、本物の大きさに息子の目がかがやきます。実際にさわってコンクリートのような固さを確かめ、アリ塚に登りながら、虫たちが作る建物のすごさを体で感じていました。

さらにビクトリア湖のほうへ進むと、草むらに、トカゲともワニともつかない大きな爬虫類がいました。ここでひやりとしたのは息子の行動です。サバンナやハシビロコウ探しを経て、すっかり野生の動物との距離感がおかしくなっていたのか、興味のままにぐんぐん近づいていきます。さすがに「ストップ!」と止めました。

Victoria Mallでお土産探し

植物園のあとは、もう一度「Victoria Mall」へ。飛行機までの空き時間で、お土産を探しました。我が家が選んだのは、この2つです。

① Tropical Heat(トロピカルヒート)のスパイス

東アフリカで人気の、老舗のスパイスのブランドです。特におすすめなのが「Tea Masala(チャイ用スパイス)」。ジンジャーやシナモン、カルダモンがブレンドされていて、家で紅茶にひと振りするだけで、ウガンダの空気を思い出します。小さくて配りやすいのもいいところです。

東アフリカの有名スパイスTropical Heat

② 現地のドライフルーツ

赤道直下のウガンダは、マンゴーやパイナップルがたくさんとれる国です。現地で作られたドライフルーツは、砂糖を使っていないのに甘くて、味がとても濃い。日本のスーパーで見かけるものとはちがう果物の力強さに、親子でおどろきました。

エンテベ空港は「3時間前」でもギリギリ

ホテルで最後の食事をすませて、いよいよ帰国へ。ドライバーさんからは「エンテベ空港には必ず3時間前に着いておいたほうがいい」と強く言われていました。その理由を、身をもって知ることになります。

3時間前に着いたのに、搭乗手続きはおどろくほどギリギリになりました。エンテベ空港は、良くも悪くもマイペース。長い列を作らせて、目の前の一人ずつを順番に、時間をかけて手続きしていきます。列がなかなか進まないなか、飛行機の時刻はせまってくる。子連れの旅で、これほどあせった場面はありませんでした。

なんとか手続きを終えたときには、お土産を見る時間はほとんど残っておらず、ウガンダのポストカードと、機内で飲む水を買うのがせいいっぱいでした。

ドバイ経由で成田へ

エミレーツ航空の機内に入ったとたん、親子で言葉にならない安心感に包まれました。清潔なシート、ていねいなサービス、画面に映る映画。夜22時50分にドバイの空港に着き、電光掲示板に「Narita(成田)」の文字を見つけたときの安心感もひとしおでした。

4時間の乗り継ぎのあいだ、さすがに体力の限界をむかえた息子は、ゲートの前のベンチで眠ってしまいました。ここで役に立ったのが、日本から持っていったネックピローです。夜の乗り継ぎや長いフライトでは、子どもがどれだけ眠れるかが大事です。

成田で、息子のひと言

長いフライトを終えて成田空港のゲートを出ると、妻が待っていてくれました。無事に会えて、張りつめていた気持ちがほどけた帰り道、9歳の息子がふと、かみしめるように言いました。

「ママ、僕、日本人で良かった!」

ケニアのマサイ村の暮らしを見て、サバンナで動物たちの生き死にを見て、空港の手続きの遅さにあせって、ドバイの大きな空港を通ってきた。そのあとで出てきた言葉です。言葉がふつうに通じること、電車が時間どおりに走ること、町にごみが落ちていないこと。それが当たり前ではないと、息子なりに感じたのだと思います。この言葉を聞いて、この旅に来て本当によかったと思いました。

ドバイ・ケニア・ウガンダの10日間の全体の行程と準備は、こちらにまとめています。

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この記事を書いた人

小学生の息子と、国内外を旅している父です。テーマは「本物を見て、世界を知る」。図鑑で見た動物や、教科書に出てくる場所を、親子で実際に見に行っています。ケニアやガラパゴスのような遠い場所から、高知の鍾乳洞や足尾銅山のような国内の場所まで、見たもの・感じたことを記録しています。いつか息子が読み返す旅の記録として、そしてこれから旅する親子の参考になるように、料金や予約の方法も一緒に残しています。

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