2026年の10月末、父がひとりで島根を回りました。出雲大社、玉造温泉、松江、宍道湖。家で待っている小4の息子へのお土産を選ぶとき、気にしたのは「これ何?」と聞いてもらえるかどうかです。食べておしまい、飾っておしまい、ではなく、そこから少し話がふくらむもの。この記事では、実際に持ち帰ったお土産と、それぞれをきっかけに家で話したことを書きます。
中学受験の塾の参考書を見ると、島根県でピックアップされているのは「宍道湖(汽水湖)」「しじみ」「出雲大社」「石見銀山」の4つ。それに、県庁所在地の「松江」も覚えるものになっています。島根の名物は大人でもパッと思いつきにくいのですが、息子に聞くと「シジミが取れる宍道湖」がすぐに出てきました。塾で習ったそうです。今回のお土産は、このあたりにちなんだものが中心になりました。中学受験をしながらの家族旅行については、「中学受験の家族旅行はいつまで?」の記事に書いています。
旅そのものの行程は、ハシビロコウのブログに島根2泊3日のモデルコースとしてまとめています。
出雲大社:学業御守と縁結守


出雲大社は、参考書にも出てくる島根の代表です。まずは、ここの学業御守です。色は青と赤の2色があり、初穂料は1,000円でした。
息子に渡すと「ありがとう」と言って、勉強机の前に飾りました。となりには、日光の学業守。並べながら「結構コンプリートしてると思うんだけど」と言うので、学業の神様は日本中にいろいろいるんだよ、と話しました。京都の北野天満宮、福岡の太宰府天満宮、東京の湯島天満宮、山口の防府天満宮。いつか行ってみたいね、という話になりました。
出雲大社といえば縁結びで有名です。父は自分用に「縁結守」を買いました。こちらは紫・赤・緑の3色で、同じく1,000円です。縁結びというと男女のご縁を思いうかべますが、仕事の縁や、塾や学校の先生、クラスメートの保護者など、いろいろな人とのご縁を支えてくれるのだそうです。
玉造温泉:願い石と叶い石、それにめのう



玉造温泉にある玉作湯神社には、「願い石」という丸い大きな石があります。ここでいただけるのが「叶い石」です。小さな石と願い札がセットになっていて、石を御神水で清めてから願い石にそっと触れさせ、願い札に願いごとを書いて、石と一緒にお守り袋に入れて持ち帰ります(初穂料は600円とされています)。
願いごとを言葉にして書く過程で、自分の思いと、よりはっきり向き合えます。

玉造は、古くから勾玉などの玉づくりの里です。お店には色とりどりのめのうが並び、一つ一つの色に意味が書かれています。ただ、「学業」のようにストレートなものはなく、どれにするかかなり迷いました。結局、赤めのうを選んだのですが、袋の説明書きは「めのう」でひとくくりでした。
松江:松平不昧公と和菓子「若草」



島根県の県庁所在地は、出雲ではなく松江です。中学受験でも覚える地名で、国宝の松江城があります。
松江は、江戸時代の殿様・松平不昧公(松平治郷)のもとで茶の湯が盛んになった町で、今も和菓子の文化が残っています。不昧公ゆかりの茶室「明々庵」では、お抹茶と和菓子をいただきました。

お土産にしたのは、彩雲堂の「若草」です。不昧公の茶席で使われたとされる、やわらかい求肥に緑色の粉をまぶしたお菓子です。6個入りで1,512円(彩雲堂のオンラインショップの価格)です。
宍道湖:しじみと「宍道湖七珍」

松江のとなりに広がる宍道湖は、海水と川の水がまじる「汽水湖」です。汽水湖は、中学受験の理科や社会でもよく出てくる言葉です。湖の水をなめてみると、ちょっとだけしょっぱい。こういう体験があると、言葉の意味が一度で頭に入ります。
汽水湖ならではの魚介類として、宍道湖には「宍道湖七珍」と呼ばれる7つの名物があります。スズキ、モロゲエビ(ヨシエビ)、ウナギ、アマサギ(ワカサギ)、シラウオ、コイ、シジミ。頭文字をとって「スモウアシコシ」と覚えます。旅先でこの中のどれかを食べてみるのも楽しいと思います。

七珍の中でもいちばん有名なのが、しじみです。息子も「シジミが取れる宍道湖」と塾で習っていました。ところが、父が最初に買って帰ったしじみの佃煮は、パッケージの裏に「インド産」の文字。宍道湖を知っている息子には、これが大爆笑でした。妻にも笑われました。そこで今回は、産地をよく見て「宍道湖産」の特大しじみを選び直しました。お土産は、産地表示を見るとそれだけで話のネタになります。
ちなみに、このしじみのパッケージには、松江に住んだ作家の小泉八雲と、妻のセツの絵が描かれていました。
出雲そばと「出雲のお福わけ」


出雲そばは、児玉製麺のものを選びました。帯には「神在月」の説明があります。旧暦の10月、全国では神様が出雲に出かけて留守になるので「神無月」、神様が集まる出雲では「神在月」と呼ぶ、という話です。帯を読んだ息子は「そっか、出雲だけは神無月じゃなくて神在月なのか!」。本人にとっても発見だったようで、このそばを買ってきてよかったと思いました。
家族みんなで食べるお土産には、寿製菓の「出雲のお福わけ」。縁結びの出雲らしい縁起菓子で、もっちりした白い生地にこしあんが入っています。島根県物産観光館の通販では8個入りで1,360円でした。
今回買ったお土産のまとめ
| お土産 | お店・メーカー | 値段 | 話のネタ |
|---|---|---|---|
| 学業御守(青) | 出雲大社 | 1,000円 | 全国の学業の神様 |
| 縁結守(父の自分用) | 出雲大社 | 1,000円 | いろいろな人とのご縁 |
| 叶い石 | 玉作湯神社 | 600円とされています | 願いを言葉にする |
| 赤めのう | 玉造温泉のお店 | - | 玉づくりの里 |
| 若草 | 彩雲堂 | 6個入り1,512円 | 不昧公と茶の湯 |
| 宍道湖産しじみ | - | - | 汽水湖、宍道湖七珍、産地表示 |
| 出雲そば | 児玉製麺 | - | 神在月と神無月 |
| 出雲のお福わけ | 寿製菓 | 8個入り1,360円 | 縁起菓子 |
値段はお店や時期によって変わることがあります。
次は子どもと:世界遺産の石見銀山
今回は行けませんでしたが、参考書の4つのうち最後の一つが、世界遺産の石見銀山です。16世紀から本格的に銀が掘られた鉱山で、2007年に世界遺産に登録されました。坑道に入ったり、昔の町並みを歩いたりできるので、歴史の勉強が始まった子どもと行くとおもしろいと思います。次に島根へ来るときは、息子と一緒に行ってみたいです。
コメント