我が家は海外旅行のたびに、息子のための「旅のしおり」を作っています。これまでに作ったのは、ケニア・ウガンダ(2025年夏)、セブ島(2025年末)、ガラパゴス(2026年夏)の3冊です。ページ数は、セブ島が29ページ、ガラパゴスが60ページ。いちばん多いケニア・ウガンダは76ページになりました。
作るのに使ったのは、パワーポイントとChatGPTです。この記事では、しおりの中身と作り方、そして印刷で失敗した話をまとめます。
しおりを作ってよかったこと
息子は、しおりを旅の前にも読み、飛行機や車での移動中にも読んでいました。
いちばんよかったのは、旅先で見たものと、しおりで読んだことがつながる瞬間です。ガラパゴスへ行く途中、乗り継ぎのヒューストンの空港に、がんの治療で有名な病院「MDアンダーソン」の大きな広告がありました。息子は、ヒューストンが世界でも大きな医療の街だということを、しおりで先に読んでいたので、すぐにわかっていました。
このページは、旅の予定とは直接関係のない話です。それでも、知識をつけてほしいと思って、少しくわしめに入れておきました。

ほかにも、しおりで先に知っておいてよかったことがたくさんあります。
- 現地の食事:ケニア・ウガンダの旅では、主食の「マトケ」(蒸したバナナ)と「ポショ」(トウモロコシの粉を練ったもの)のちがいを、食べる前から知っていました。ガラパゴスのしおりでは、息子はテキサスBBQのコラムを読んで「テキサスBBQを食べたい!」と、行く前から楽しみにしていました。
- 観光地の背景:セブ島では、「なぜオスロブにジンベエザメが集まるのか」。海流がぶつかってプランクトンが集まりやすいことや、漁師さんがエサをまいていた習慣があることを、行く前に読んでいきました。
- 歴史や理科の話:セブ島の「マゼランって何をした人?」や、ウガンダの赤道とコリオリの力など。息子が「へぇー」と思ったことが、旅の前に知識としてまとまります。
- 現地の言葉:しおりにのせたスワヒリ語やスペイン語のあいさつを、少し覚えていきました。
作っている父にとっても、行き先のことを調べてまとめるのは、知識が深まる良いエクササイズになっています。
我が家のしおりの中身
3冊とも、だいたい同じ順番で作っています。
- 表紙と目次
- 世界地図と、行く国の地図:日本からどのくらい遠いか、どの国のとなりかを確かめます。
- 旅行のスケジュール:1日1ページで、時間、場所、メモ。便名や予約番号も書いておいたので、親の確認用にもなりました。
- その国について:地理と都市、食事。
- 行く場所の解説:ビクトリア湖、ガラパゴスの島々、セブの街など。
- コラム:生き物、歴史、地理、社会など。ガラパゴスでは「ダーウィンと進化論」や「外来種との終わりなき戦い」、セブでは「マゼランって何をした人?」など。
- 現地の言葉:スワヒリ語やスペイン語のあいさつ。
- 会えそうな動物の図鑑
- お土産ガイドと持ち物リスト
- 旅の目標リスト(やりたい事)と、観察&発見メモ:子どもが自分で書きこむページです。
子どもの「なんで?」で、しおりが育つ
しおりは、一度作って終わりではありません。下書きを息子に見せて、出てきたリクエストや疑問をもとに、中身を足していきました。
たとえばケニア・ウガンダのしおりでは、息子から「ケニアの動物図鑑も欲しい」とリクエストがありました。そこで、ライオンやゾウ、キリンなどの哺乳類、ハシビロコウやフラミンゴなどの鳥、ワニやカメレオンなどの爬虫類まで、ケニアとウガンダで会えそうな動物を1種類1ページでまとめました。図鑑だけで34ページあります。図鑑には、動物のスワヒリ語での呼び方ものせておきました。おかげでサファリでは、ガイドさんたちが無線でやりとりしているのを聞いて、息子は「今チーターって言った気がする!」と耳をすませていました。

「なんでビクトリア湖で泳げないの?」という疑問も出ました。そこで、ビクトリア湖のページに、水のよごれや急な天気の変化に加えて、寄生虫の病気のリスクがあるので泳ぐのはすすめられない、ということを書き足しました。
ChatGPTで中身を考える
中身を考えるときは、ChatGPTに「子どもが知っておくと良いことは?」と聞いて、テーマの案をもらいました。コラムのテーマ探しに便利です。AIも進化してきたので、しおりはぐっと作りやすくなりました。
ただ、AIの文章にはまちがいがまじることもあります。料金や注意事項など大事なところは、公式の情報で確かめておくと安心です。
印刷の失敗談:直前だと間に合わない
いちばんの失敗は、印刷でした。初めてしおりを作ったケニア・ウガンダのとき、出発の直前に印刷しようとしたら、仕上がりまでの日数に間に合いませんでした。結局、キンコーズに即日発送で頼むはめに。4,000〜5,000円かかりましたが、今では大事な思い出の冊子になっています。76ページは、少し多すぎたかもしれません。しおりは早めに仕上げて、印刷の日数にも余裕を持っておくのがおすすめです。
一方で、よかったのは紙です。ふつうのA4のコピー用紙ではなく、防水性のある、しっかりした紙で作りました。旅先で雑にあつかっても、最後まで読み続けられました。ガラパゴスのしおりはアクセア(ACCEA)で頼み、マットコートの110kgという紙を選びました。
お店に行くと、専門の人が「この紙はこんな手ざわりで、こんな特徴があります」と説明してくれます。少し面倒ですが、店頭で紙を選ぶのがおすすめです。自分で選んだ紙のしおりには、愛着がわきます。
ネットで頼むなら、プリントアースのような冊子の印刷サービスもあります。サイズは持ち歩きやすいA5、とじ方は中綴じ、紙はマットコートの110kgくらいにしておくと、まちがいがないのでおすすめです。
印刷するときは、息子用、父用、そして家で待っている母用の3部を作っておくのがおすすめです。旅の途中でビデオ通話をするときに、同じしおりを見ながら「今日はこんなことがあったよ」と話せるので、会話がはずみます。

しおりを作ると、旅が行く前から始まる
しおりを作るのは手間がかかります。それでも、息子が行く前からしおりを読んで、旅先で見たものとしおりで読んだことがつながる瞬間は、作ったかいがありました。
しおりを作った3つの旅は、こちらの記事にまとめています。



しおりの持ち物リストとあわせて、実際に旅先で役立った持ち物は、こちらにまとめています。


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