2026年3月、福岡出張の合間に、福岡市博物館へ立ち寄りました。お目当ては、教科書でおなじみの国宝「金印」です。
金印は、日本の歴史の最初のほうで必ず出てくるほど有名です。それなのに、実物がどこに展示されているかは、意外と知らない人が多いのではないでしょうか。金印は、福岡市博物館の常設展で見ることができます。
金印ってどんなもの?
金印には「漢委奴国王(かんのわのなのこくおう)」という5文字がほられています。中国の歴史書『後漢書』には、西暦57年に、今の福岡あたりにあった「奴国(なこく)」の王が使いを送り、皇帝の光武帝から印をもらったと書かれています。その印と考えられているのが、この金印です。
見つかったのは、江戸時代の1784年。博多湾にうかぶ志賀島(しかのしま)で、農作業をしていた人が見つけたといわれています。今は国宝になっています。

実物は、一辺約2.3cmの小さな印
展示室の中に、金印だけが入ったガラスケースがあります。上からも下からも見られるようになっていて、印の面は鏡に映して見られます。印の面は一辺約2.3cmの正方形、重さは108g。つまみの部分は、とぐろを巻いた蛇の形をしています。



金印は、何に使っていたの?
実は父も、金印は知っていても、何に使っていたのかは知りませんでした。博物館では、その使い方を復元した展示も見られます。
紙がまだ広まっていなかった漢の時代、文書は竹や木の札(竹簡・木簡)に墨で書いていました。届けるときは、容器や袋に入れてひもでしばり、結び目を「検(けん)」という板に当てて、粘土をかぶせます。その粘土に印をおして、封をしていたそうです。この粘土を「封泥(ふうでい)」といいます。

つまり金印は、文書を送るときに「封」をするための印だったのです。教科書の写真だけではわからないことも、実物と展示を見ると、たくさんの発見があります。
常設展は、しっかり見ると2時間くらいかかります。速足で回るなら、1時間くらいでも十分に楽しめます。出張の合間にも立ち寄りやすい長さです。
おみやげは「金印スタンプ」
おみやげには、「金印スタンプ」を買って帰りました。教科書に出てくるものを、実物を見てきた話といっしょに渡せるのが、出張みやげのいいところです。
太宰府だけでなく、福岡市博物館にも
福岡で学びにちなんだ場所というと、学問の神様・菅原道真をまつる太宰府天満宮が有名です。それにくわえて、教科書の金印の実物が見られる福岡市博物館にも、立ち寄るのがおすすめです。太宰府天満宮とあわせて半日、というコースは、とてもおすすめです。福岡へ出張する人は多いと思うので、子どもへの土産話にぴったりです。本当は、佐賀県の吉野ヶ里遺跡まで足をのばすと、フィールドワークの幅がさらに広がります。我が家はまだ実現していませんが、いつか行ってみたい場所です。
福岡市博物館の基本情報
| 場所 | 福岡市早良区百道浜3-1-1 |
| 行き方 | 地下鉄空港線「西新駅」から歩いて約15分 |
| 開館時間 | 9:30〜17:30(入館は17:00まで) |
| 休館日 | 月曜日(祝日・休日の場合は次の平日)、年末年始 |
| 常設展の観覧料 | 大人200円、高校・大学生150円、小・中学生は無料 |
| 見学の時間 | しっかり見ると約2時間、速足なら約1時間 |
開館時間や料金は変わることがあるので、行く前に公式サイトで確認してください。
父の出張みやげ、ほかにも
中学受験の社会に出てくる場所にちなんだおみやげは、島根へひとりで出かけたときにも選びました。


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