【子連れケニア】ナイバシャ湖・マサイ村・マサイマラのサファリ旅行記。ナイロビ到着からウガンダへの移動まで(小3・9歳)

2025年の夏休み、小3(9歳)の息子と、ドバイ経由でケニアとウガンダを回りました。この記事は、そのうちケニアで過ごした日々の記録です。ナイロビに着いてから、ナイバシャ湖、マサイ村、マサイマラのサファリを回り、ナイロビへ戻ってウガンダへ飛ぶまでを、順番に書きます。

旅の全体の日程と手配のしかたは、10日間のモデルコースの記事にまとめています。

ケニアでの日程行ったところ
8月20日(水)ナイロビに到着。夜はレストラン「Carnivore(カーニボア)」
8月21日(木)ナイバシャ湖へ。ボートで三日月島に渡り、歩いて動物に近づく
8月22日(金)マサイマラへ車で約6時間。マサイ村を訪ね、夕方はゲームドライブ
8月23日(土)早朝4時集合の気球サファリ(別の記事に書いています)
8月24日(日)ナイロビへ7〜8時間の移動。キリンセンターに寄り、夜の便でウガンダへ
目次

1日目:ナイロビに到着。カーニボアでワニの肉に挑戦

ナイロビの空港でガイドさんと合流し、これから数日間お世話になるサファリカーに乗りこみました。

ナイロビの空港に到着
ナイロビの空港に到着

長いフライトの疲れをとるため、まずはナイロビ市内のホテル「Pullman Nairobi」へ。ホテルの中には、カラフルなアフリカの動物のアートが飾られていました。

少し休んでから、夕食はナイロビの有名なレストラン「Carnivore(カーニボア)」へ。大きな炭火で焼いた肉を、テーブルまで運んできてくれるお店です。牛や豚だけでなく、ワニやダチョウの肉もあります。この夕食は、ツアーの骨格を決めたあとに追加でお願いしたもので、料金は2人で170ドルでした。

アフリカの夜なので治安がいちばん心配でしたが、しっかりしたゲートに守られた敷地の中はとても安全で、息子が一人でトイレに行っても問題ありませんでした。

息子は、楽しみにしていたワニ(Crocodile)とダチョウ(Ostrich)の肉に挑戦。さらにはOx balls(牛の睾丸)まで! ワニを食べた感想は、

「ワニは鶏肉みたいだけど、ムチムチしてて美味しい!」

図鑑で見ていた動物を、実際に「食べて」みる夜になりました。

2日目:ナイバシャ湖へ。車の窓から見たキベラと大地溝帯

翌朝、ナイロビから北西にあるナイバシャ湖(Lake Naivasha)へ向かいました。

じつは最初は、フラミンゴの大群で有名な「ナクル湖」を考えていました。ところが、近年は湖の水位が上がって、フラミンゴの数がかなり減っていると聞き、ナクル湖はやめました。代わりに選んだのが、草食動物と同じ地面を自分の足で歩けるナイバシャ湖です。結果的に、これが大正解でした。

途中、高速道路の上から、ナイロビのキベラ・スラムを見下ろしました。「あそこにも、君と同じくらいの子どもたちがたくさん住んでいるんだよ」と話すと、息子の口から出たのは、

「うぇー、僕日本人で良かった」

というとても正直な感想でした。親としては、もう少し深い話になるのを期待してしまいますが、これが日本の小学生のリアルな感覚なのだと思います。

ナイロビの街を抜けると、目の下に大きな大地溝帯(The Great Rift Valley)が広がります。何百万年も先には、ここでアフリカ大陸が分かれると言われている場所です。

三日月島:ガイドさんと歩いて、キリンやインパラに近づく

ナイバシャ湖に着いたら、ボートに乗って、水面から顔を出すカバを見ながら三日月島(Crescent Island)へ渡ります。

ナイバシャ湖を選んだいちばんの理由がここです。この島には肉食動物がいないので、サファリカーを降りて、ガイドさんと一緒に自分の足で歩きながら動物に近づけます。

歩いている途中、ガイドさんがそのあたりに生えているウチワサボテンの実をとってくれました。おそるおそる食べてみると、意外にも甘酸っぱくておいしい。

ホテルの広い庭も、それだけでサファリ

島から戻って、広い敷地のホテルへ。ビュッフェで昼食をとったあとは、予定を入れずにのんびり過ごしました。何時間も車に乗ったあとでしたが、ホテルの庭を歩き回るうちに、親も子もすっかり元気になりました。

歩けば歩くほど、新しい動物に会えます。ウォーターバックやキリンがふつうに庭にいて、中庭には白黒の毛並みがきれいなアビシニアコロブス(サルの仲間)もやって来ました。転がっていたキリンの白骨にさわってみたり。夕方には、ホテルのスタッフさんと一緒に、湖のほとりでカバの親子を見ることもできました。まわりは、ゆったり老後を楽しむヨーロッパからのシニアの夫婦が多く、静かな時間が流れていました。

旅の最初に、肉食動物のいない安全な場所を選んだおかげで、時差ぼけと移動の疲れをとりながら、無理なくアフリカの旅を始められました。

3日目:マサイマラへ、車で約6時間

ナイバシャ湖からマサイマラ国立保護区までは、車で約6時間。保護区に近づくにつれて、道は舗装されていないでこぼこ道に変わっていきます。マサイ族の人たちが牛の群れを連れて道を渡るので、そのたびに車は止まります。

あまりの悪路に車は大きく上下にゆれ、座っているだけ(ときどき寝ているだけ)なのに、腕のGarminのスマートウォッチがゆれを歩いたと勘違いして、歩数がどんどん増えていくのには笑ってしまいました。

親として心配だったのは車酔いですが、息子はまったく酔いませんでした。以前、シドニーでかなりゆれるホエールウォッチングの船に乗ったときも平気だったので、もともと強いようです。それでも景色の変わらない移動は退屈なので、車の中ではUNOをしたり、息子はタブレットで「Duolingo」や「ぴよ将棋」をしたりして過ごしました。サバンナのど真ん中で将棋を指す小学生です。

マサイ村:牛の糞でできた家と、押しの強いお土産市場

トイレ休憩をはさみながら、ようやくマサイ村に到着。マサイ族の皆さんが歓迎のダンスを見せてくれて、昔ながらの火起こしもやって見せてくれました。家は、牛の糞と泥をこねて作られています。マサイ村の訪問も追加でお願いしたもので、料金は1人35ドル(2人で70ドル)でした。

実際に家の中に入れてもらいましたが、電気はなく、中は真っ暗。さらに驚いたことに、生まれたばかりのヤギまで一緒に暮らしていました。「僕たちはここで寝ているんだ」と案内されたベッドは狭く、薄暗い空間。ふだん日本のマンションで暮らしている息子は、少し引いた表情を隠せませんでした(笑)。図鑑の写真ではわからない、家の中のにおいや暗さ、狭さを、実際に入ってみて初めて知りました。

見学の最後には、少し押しの強い(笑)お土産マーケットへ。売り場ごとに担当の人が決まっているようで、「ぜひ自分の店で買ってほしい!」と皆さん必死です。観光の収入が村の暮らしを支えていることを、親の私も肌で感じました。息子は悩んだ末に、赤い色があざやかなマサイブランケットを買いました。

夕方のゲームドライブ:ついに図鑑の世界が目の前に

夕方からは、いよいよマサイマラのゲートをくぐって、2時間のゲームドライブへ。夕方の涼しい時間は、動物たちがまた活発に動き出す、観察にぴったりの時間です。

「チーターだけは絶対に見たい!」という息子の願いがかなうのか、親としてはずっと不安でしたが、この日はとてもいいスタートを切ることができました。

マングースの群れ、シマウマ、そして『ライオン・キング』のプンバァのモデルになったイボイノシシ。寝ているライオンにも会えました。いちばん迫力があったのは、ジャッカルがインパラ(?)の頭をくわえて帰っていく姿です。夕日を背に、サバンナの「命のやりとり」を目の前で見ました。

「大自然に来た!」

息子の大興奮の声を聞いて、陽気なガイドさんのおかげもあり、親としてもほっとした瞬間でした。

この日のゲームドライブでは、動物だけでなく、たくさんの鳥にも出会いました。

ロッジに戻って夕食を済ませると、19時台という早さで寝る準備。次の日は気球サファリで、起きる時間はなんと朝4時です。寝過ごすわけにはいかないので、私はスマホのアラームを5つセット。たくさんのものを見て頭がいっぱいになった息子は、あっという間に眠ってしまいました。

4日目:早朝4時集合の気球サファリ

次の日は、この旅のハイライトのひとつ、気球(バルーン)サファリでした。上から見たサバンナや、「空からビックリマークが見える!」と息子が大喜びした気球の影、そのあとのチーターの話は、料金や時間の流れと一緒に、こちらの記事に書いています。

マサイマラの2日間で見た動物

ゲームドライブと気球サファリで出会った動物と鳥を、日ごとにまとめました。

  • 8月22日(夕方のゲームドライブ):マングース、シマウマ、イボイノシシ、ライオン、ゾウ、ジャッカル、ハゲワシ、コハチクイ、シルバーバード
  • 8月23日(気球と一日サファリ):チーター、インパラ、ダチョウ、ヘビクイワシ、カバ、エランド、マサイキリン、イボイノシシ、アフリカハゲコウ、ミナミジサイチョウ

5日目:ナイロビへ7〜8時間の移動

マサイマラに別れを告げ、次の目的地ウガンダへ向かう日です。マサイマラからナイロビまでは約250〜280km。日本の高速道路なら3時間ほどの距離ですが、でこぼこ道や渋滞、トイレ休憩を入れると、ふつう7〜8時間かかります。

帰りの長い道のりの前に、車を修理しました
帰りの長い道のりの前に、車を修理しました

長い車の中で、息子は相変わらずUNOをしたり、スマホで「ぴよ将棋」を指したり、YouTubeを見たりして過ごしていました。意外だったのは、通信のよさです。我が家は楽天モバイルを使っていますが、海外ローミングがとても優秀で、サバンナから街へ移動する間も、つながらなくて困ることはありませんでした。

窓の外には、図鑑には載っていない「リアルなケニア」も見えました。途中の町は決してきれいではなく、プラスチックの包装ごみがあちこちに散らばっていました。現地の人に聞くと、このあたりには「土地が使えなくなったら次の場所へ移る」という遊牧の文化を持つ人たちが多く、住んでいる場所をきれいに保つという考え方が広まりにくい背景もあるのだそうです。

ケニアの田舎の道ばた。プラスチックが散らばっています
ケニアの田舎の道ばた。プラスチックが散らばっています

ナイロビのキリンセンターで、キリンにエサやり

長いドライブの休憩もかねて、ナイロビ郊外のキリンセンター(Giraffe Centre)に寄りました。アフリカ絶滅危機野生動物基金(AFEW)が運営する施設で、絶滅が心配されているロスチャイルドキリンの保護と繁殖をしています。ここでは、キリンに直接エサをあげることができます。

目の前にせまる大きな顔と、差し出したエサを器用に巻きとっていく「長くて黒い舌」。その感触と迫力に、息子も夢中でした。

そのあと近くのショッピングモールに寄って、スパイスなどのお土産を少し買い、ジョモ・ケニヤッタ国際空港へ向かいました。

ケニア航空が3時間遅れ。空港で旅人算の授業

空港でチェックインを済ませたところで、「ケニア航空、3時間遅れ」のアナウンス。アフリカの航空会社では、数時間の遅れはよくあることです。ただ、「遅れているからと油断していると、急に搭乗が始まって置いていかれることもある」という話も聞いていたので、ゲートの近くで待つことにしました。

いつ飛ぶかわからないので、あきらめてゲート内のカフェでのんびり。頼んだカフェオレは、なぜか背の低いビールジョッキにたっぷり入って出てきました。こういう現地のゆるさも、今ではいい思い出です。

やることもない待ち時間に活躍したのが、iPad mini。ふと息子から「そういえば、旅人算ってどうやるんだっけ? もう一回教えて」とリクエストが。そこで、「家を出た息子を、宿題を忘れたことに気づいた妻が自転車で追いかける」という、我が家の日常(?)をテーマにしたオリジナル問題を出して、アフリカの空港の片すみで算数教室が始まりました。

夜23時すぎ、ウガンダに到着

ようやく動き出した飛行機に乗り、ウガンダのエンテベ国際空港に着いたのは夜遅く。疲れはピークでしたが、入国審査のゲートへ向かうと、私たちの名前を書いたプレートを持った職員さんが待っていてくれました。ウガンダは観光客を大切にしている国で、子ども連れの家族は優先のレーンに通してもらえました。深夜の慣れない空港で、親としては本当にほっとしました。ウガンダがいっぺんに好きになった瞬間です。

ホテルに着いたのは、なんと23時すぎ。それでも翌朝は7時に朝食、8時出発で、父の念願だった「生きた恐竜」ハシビロコウを探しに、マバンバ湿地へ向かいます。「とにかく朝食の時間ぎりぎりまで寝て、なんとか出発に間に合わせよう」と決めて、泥のように眠りました。

ウガンダでの話は、こちらの記事に続きます。

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この記事を書いた人

小学生の息子と、国内外を旅している父です。テーマは「本物を見て、世界を知る」。図鑑で見た動物や、教科書に出てくる場所を、親子で実際に見に行っています。ケニアやガラパゴスのような遠い場所から、高知の鍾乳洞や足尾銅山のような国内の場所まで、見たもの・感じたことを記録しています。いつか息子が読み返す旅の記録として、そしてこれから旅する親子の参考になるように、料金や予約の方法も一緒に残しています。

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