2026年の夏休み、小4(10歳)の息子とガラパゴス諸島へ行きました。12日間の旅のうち、前半はアメリカのヒューストンとエクアドルの首都キトで過ごし、5日目にいよいよガラパゴスへ。最初の2泊は、諸島の真ん中にあるサンタクルス島に泊まりました。
ガラパゴスまでの12日間の全体(行程、費用、手配のしかた、注意点)は、こちらにまとめています。

この記事では、サンタクルス島での2日間を、時間の流れにそって書きます。野生のゾウガメ、ダーウィン研究所、ビーチでのシュノーケル、そしてトルトゥーガ湾のカヤックで起きたハプニングまで。子連れでガラパゴスを考えている方の参考になればうれしいです。
| 日にち | 行ったところ |
|---|---|
| 1日目(8月7日) | キト → バルトラ島 → ゾウガメの保護区 → ダーウィン研究所 → ドイツ人のビーチ |
| 2日目(8月8日) | トルトゥーガ湾(トレッキング、シュノーケル、カヤック) → プエルト・アヨラの町歩き |
1日目:朝5時、キトの空港からガラパゴスへ
キトのホテルを出たのは朝5時。ガイドさんに「もう少し早く出なくて大丈夫?」と聞くと、「国内線で、手続きも済ませてあるので問題ありません」とのこと。
キトの空港には、ガラパゴスへ行く人のための専用の手荷物検査があります。ガラパゴスに外来の生き物や植物を持ち込まないための検査で、事前の手続きをしていない人はかなり長く並ぶそうです。私たちはガイドさんが先に手続きをしてくれていたので、長い行列の横を通って進めました。


出発前に、空港のお店でエクアドルのチョコレート「Paccari(パカリ)」を買って食べました。エクアドルはカカオの産地で、空港のチョコもおいしい。お土産にもおすすめです。
飛行機はアビアンカ航空。バスで飛行機の近くまで行き、階段で乗りこみます。フライトは約2時間。息子はその間、機内で塾の宿題を進めていました。旅行中も、勉強は少しずつ続けています。


入島の手続きと費用
ガラパゴスに入るには、2つの手続きが必要です。
- トランジットコントロールカード(TCT):1人20ドル。キトかグアヤキルの空港で、チェックインの前に手続きします。
- ガラパゴス国立公園の入園料:外国人の大人は200ドル、12歳未満の子どもは100ドル。ガラパゴスの空港に着いてから、現金で払います。
金額は2026年8月時点のものです。変わることがあるので、行く前に最新の情報を確認してください。我が家は、手配をお願いしていたガイドさんがほとんどの手続きをしてくれました。
空港を出る前から、ガラパゴスの生き物がいっぱい
着いたのはバルトラ島の空港。驚いたのは、空港の建物を出る前から、ガラパゴスにしかいない生き物が次々に見つかったことです。最初に見つけたのは息子でした。


荷物の検査をしているのは、なんと犬。外から持ち込んではいけない食べ物などを、においで見つけるのだそうです。

空港からはバスと水上バスを乗りついで、サンタクルス島へ渡ります。水上バスを待つ行列のすぐ横には、リクイグアナがいました。息子もiPhoneを出して夢中で撮影。渡った先の港には、ガラパゴスアシカがいました。どの動物も、人をまったく怖がりません。


野生のゾウガメに会える保護区
サンタクルス島に渡ってまず向かったのは、ゾウガメの保護区です。保護区に着く前から、道ばたに大きなゾウガメがいます。敷地の中では、のびのび暮らすゾウガメを自由に見て、写真を撮ることができました。


敷地の中には溶岩でできたトンネルもあり、4〜5分で中を歩いて通り抜けられます。火山でできた島だということが、足元からよくわかります。

ダーウィン研究所:首の長いゾウガメと、ロンサム・ジョージ
昼食のあとは、チャールズ・ダーウィン研究所へ。研究所までの遊歩道(ウミガメの道)でも、ウミイグアナやヨウガントカゲ、ダーウィンフィンチに会えます。幹が木のように伸びたサボテンも、ガラパゴスならではの景色です。



研究所の中は、ゾウガメの飼育施設、ロンサム・ジョージの建物、研究所の展示の順に回りました。
飼育施設には、保護区で見たゾウガメとは形のちがうゾウガメがいました。甲羅の前が持ち上がった鞍型(くらがた)で、首をぐっと長く伸ばします。息子は、首を伸ばすゾウガメの顔をのぞきこんでいました。

島によって甲羅の形がちがう理由
ゾウガメの甲羅の形は、住んでいる島の環境によってちがいます。
- ドーム型:サンタクルス島の高地のように、地面の近くに草がたくさんある、しめった場所に多い形。
- 鞍型:乾いた島に多い形。地面の草が少ないので、首を高く伸ばして、背の高いサボテンなどを食べられる形になっています。
同じゾウガメでも、島ごとに形が変わっていく。ダーウィンが進化を考えるきっかけになった話のひとつです。
最後の1頭、ロンサム・ジョージ
飼育施設の次は、ロンサム・ジョージの建物へ。ロンサム・ジョージは、ピンタ島のゾウガメの最後の1頭です。2012年に死んでしまい、いまははく製になって展示されています。人が持ちこんだヤギが島の草を食べつくしたことなどで、ピンタ島のゾウガメは数が減ってしまったのです。


最後に研究所の展示を見ました。ゾウガメの種類ごとの説明や、ガラパゴスの自然を守る活動の展示がたくさんあります。


翌日の午後、息子は夏休みの自由研究に取りかかりました。テーマは、この日に見たゾウガメ。見たばかりのことを、忘れないうちにまとめておきたかったようです。

夕方、ドイツ人のビーチで最初のシュノーケル
ホテルにチェックインしたあとも、まだ明るかったので、すすめられた「Playa de los Alemanes(ドイツ人のビーチ)」へ行きました。プエルト・アヨラの港から小さなボートで対岸へ渡ります。料金は1人1ドルでした。


対岸から10分ほど歩くと、小さな浅瀬のビーチに着きます。途中の道にもウミイグアナがいました。


ここでガラパゴス最初のシュノーケル。日本で用意した度付きのシュノーケルマスク(mic21新宿店で購入)が、ちゃんと使えることも確かめられました。浅瀬でも魚がいて、30cmくらいの大きな魚も。息子もシュノーケルは初めてではありませんが、魚がいて楽しそうでした。


夕食は町を歩いて探しました。町の真ん中には金色のイグアナの像。夜の通りにはレストランやお土産屋さんが並んで、にぎやかです。ちょうどロブスターの漁が解禁になったところだったので、ロブスターをいただきました。朝5時から動き続けた息子は、夜8時半にはぐっすり眠りました。


2日目:トルトゥーガ湾でトレッキングとカヤック
朝食はホテル(Ikala Galapagos Hotel)の屋上で。オムレツにはケチャップで「Ikala」の文字が書かれていました。

この日は、レンジャーさんと一緒にトルトゥーガ湾へ。入口から湾までは、石の遊歩道を2.5kmほど歩きます。入口近くの建物には、日本のJICAが協力した印がありました。地球の反対側で日本の名前を見つけると、なんだかうれしいものです。

遊歩道のそばには、「Manzanillo(マンサニーヨ)」という木が生えています。実に毒がある危険な木で、「DANGER」の看板が立っています。ただ、看板の色づかいはかなり控えめ。子どもが実をさわらないよう、親が気をつけておきたいところです。


最初に出る砂浜は波がとても高く、上級のサーファー向けという感じ。ここは泳げないので、海沿いをさらに歩きます。砂浜にはカニの残骸、海沿いにはウミイグアナの群れ。みんなで並んで日光浴をしていました。


砂浜の奥まで歩くと、泳げるエリアに着きます。木に荷物を掛けておいて、自由に泳げます。私たちはレンジャーさんが荷物を見ていてくれましたが、置いておいても安全そうな雰囲気でした。水の透明度はいまひとつでしたが、人の少ない場所へ行くと、砂に波の模様がきれいに見えました。


アシカとウミガメのすぐ横をカヤックで
泳いだあとは、カヤックに乗りました。父と息子の二人乗りで、レンジャーさんは一緒に乗りません。晴れていて、とても気持ちがいい。すぐ横をアシカが通り過ぎ、ウミガメが水面で息つぎをしながら泳いでいきました。



大きな波で、息子がカヤックから落ちた
出発前、レンジャーさんからは「マングローブがたくさん生えているエリアより奥は波が高いから、その手前で湾を渡ってきてね」と言われていました。言われたとおり、マングローブの手前で湾を渡ろうとしたときです。大きな波が来て、息子がカヤックから放り出されてしまいました。
ライフジャケットを着ていたので、無事でした。眼鏡も顔からは外れたものの、頭に引っかかっていて、なくさずにすみました。息子は
「もう二度と乗らない!」
と怒りながら、なんとか自分でカヤックによじ登りました。レンジャーさんはいないので、父と子の二人だけで浜まで戻りました。本当に危ないところでした。ガラパゴスにいる間、息子がカヤックに乗ることは、もうありませんでした。
日本の観光地と比べると、海外のアクティビティは、安全のための余裕がずっと小さいと感じます。そのぶん自然の近くまで行けて冒険ができますが、「何かあっても自己責任」という考え方でもあります。そのことを、身をもって知った出来事でした。
この経験から、子連れでカヤックに乗るときに気をつけたいことです。
- ライフジャケットは必ず着る:今回、息子を守ってくれたのはこれでした。
- 眼鏡はバンドで留める:今回は運よく頭に引っかかりましたが、海に落としたら見つかりません。
- ガイドが一緒に乗るか確認する:我が家のツアーは、カヤックは親子だけでした。不安があれば、ガイドが一緒に乗れるか事前に聞いておくと安心です。
午後はプエルト・アヨラの町を歩く
13時ごろホテルに戻ってシャワーを浴び、町で昼食。父はガラパゴスの地ビール「Reptilia(レプティリア)」をいただきました。
そのあと魚市場まで散歩。午後なので市場はお休みでしたが、隣にはガラパゴスペリカンがいて、とてもかわいい。港をのぞくと、ウミイグアナが水の中を泳いでいました。


町の中にも、ちょっとした発見があります。サンタクルス島のマンホールのふたは、四角い形でした。日本では「マンホールのふたが丸いのは、どの向きにしても穴に落ちないから」と習います。四角いふただと、ななめにすれば穴に落ちてしまいそうです。「これ、穴に落ちてしまわないのかな?」と、親子でしばらく話しました。皮がむけたサボテンは、幹が本当に木のようになっていました。


おやつの時間にホテルへ戻ると、息子はゾウガメの自由研究の続き。「もう少しやりたい」と言うので、父は一人でもう少し散歩しました。観光の通りから一本入ったスーパーでは、粉や豆がバケツや袋に入っていて、量り売りされていました。

17時ごろ部屋に戻ると、息子は宿題を終えてYouTubeを見ていました。「もう疲れたから寝たい」と言い、夕食に誘っても、そのままベッドに倒れこんでしまいました。前の日の朝5時から動き続け、この日はトレッキングにカヤック、そして海に落ちる経験までしたのですから、無理もありません。そのまま寝かせて、父は一人でホテル近くのハンバーガー屋さんへ。長い旅では、こういう日もあります。

子連れでサンタクルス島を回るときのポイント
- 入島の手続きは早めに:キトの空港では、手続きを済ませているかどうかで並ぶ時間が大きく変わります。
- 度付きのシュノーケルマスクを用意する:眼鏡をかけている人は、日本で買っておくと安心です。
- カヤックはライフジャケットと眼鏡バンドを:海は日本の海水浴場ほど守られていません。
- 保湿クリームを持っていく:前に泊まったキトは標高が高く、3週間雨が降っていなかったそうで、空気がカラカラでした。肌が少し弱い息子は、唇のまわりがガサガサに。保湿クリームを塗りながら過ごしましたが、ガラパゴスに移ったら、翌日には治っていました。
- 午後は予定を入れすぎない:朝の早い日が続くので、午後は休んだり町を歩いたりできる余裕があると、子どもが疲れすぎずにすみます。
サンタクルス島のあとは、高速ボートでサン・クリストバル島へ移動しました。その3泊4日は、こちらの記事に書いています。

中学受験をしながら、長い休みにどう旅をしてきたかは、こちらの記事に書いています。

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