2026年の春休み、小4になる直前の息子と家族3人で、高知県を3泊4日で回りました。4月3日に高知に着いて、4月6日に帰る旅です。現地ではレンタカーを借りました。
きっかけは、息子の誕生日でした。「誕生日のお祝いに、何をしたい?」と聞くと、返ってきた答えは「洞窟探検!」。そこで、日本三大鍾乳洞のひとつ「龍河洞」の冒険コースを、旅のいちばんの目的にしました。
行き先が高知に決まると、ほかの行き先も決まっていきました。四万十川は、社会の勉強でも大事な川です。ちょうど理科でも川について勉強していたので、実物を見に行くことにしました。「いの町」は、父は聞いたことがありませんでした。でも、息子の塾の教科書に「和紙づくりが有名」と載っていたのがきっかけで、立ち寄ってみることにしました。こうして、旅の骨組みができあがりました。
3泊4日の日程
| 日にち | 行ったところ | 泊まったところ |
|---|---|---|
| 4月3日(金) | 夕方に高知に着く。はりまや橋、高知料理のお店で夕食 | 高知市内(土佐御苑) |
| 4月4日(土) | 龍河洞の冒険コース、いの町で紙すき(この日は大雨) | 四万十の宿 |
| 4月5日(日) | 四万十川を河口から上流へ | 高知市内(土佐御苑) |
| 4月6日(月) | 高知城、桂浜と坂本龍馬像、坂本龍馬記念館、空港へ | - |
1日目:はりまや橋と、目の前で焼くカツオのたたき



夕方に高知に着いて、まずははりまや橋へ。歌にも出てくる有名な橋ですが、息子の反応は「ふーん」という感じでした。
夕食は、ひろめ市場では食べられず、近くの高知料理のお店に入りました。ここで、カツオのたたきを藁(わら)で焼くところを目の前で見られて、息子はとてもうれしそうでした。高知らしい、あおさの天ぷらも食べました。
2日目:龍河洞の冒険コースで、本物の洞窟探検



この旅のいちばんの目的が、龍河洞の冒険コースです。ふつうの観光コースとは別に、ガイドさんと一緒に、ヘルメットとライトをつけて洞窟の奥へ進むコースです。
驚いたのは、最初の入口から、いきなりとても狭いすき間を這いつくばって進むことでした。父も思わず「ここは本当に道なのか!?」と思ったほどです。少しぽっちゃり体型の父でも、ちゃんと通ることができました。息子は本物の探検ができて、大喜びでした。
冒険コースは、200mほどの通路を進みます。体をひねりながら抜けたり、狭い岩のあいだを這ったりと、全身を使います。係の方によると、多少の体型ならまったく問題なく、すき間を通れるそうです。
洞窟の中には、スマホは持って入れません。岩にぶつけて、画面がバキバキに割れてしまうからだそうです。そのかわり、係の方が撮ってくれた写真を、最後にAirDropで送ってもらえました。
鍾乳洞は、石灰岩が長い時間をかけて水にとけてできた洞窟です。教科書の図で見るのと、実際に這って進むのとでは、記憶への残り方がまったくちがいます。
龍河洞は、日本三大鍾乳洞のひとつで、国の天然記念物と史跡にも指定されています。洞窟の中には、弥生時代の土器が鍾乳石に包みこまれて一体になった「神の壺」もあります。
龍河洞の公式サイトでは、冒険コースは小学生以上が対象で、前日までに電話で予約が必要です。料金は観光コースの料金に2,000円をたした額で、所要時間は約90分。ヘルメットとヘッドライトは無料で借りられ、つなぎと長靴は1人1,000円で借りられます(2026年11月時点)。

2日目の午後:いの町で、家族3人の紙すき

龍河洞のあとは、いの町の「いの町紙の博物館」へ。いの町は、昔から和紙づくりで知られる町で、中学受験の社会のテキストにも名前が出てきます。紙の博物館は屋内の施設なので、この日のような大雨でも立ち寄れるのがありがたいところです。雨の日の高知の予定として、おすすめです。
いの町のあたりは、仁淀川のきれいな水にめぐまれて、むかしから質のよい和紙がつくられてきた地域です。ここでつくられる和紙は「土佐和紙」として、国の伝統的工芸品にも指定されています。
紙すき体験は、1人ずつ作業できたので、家族3人それぞれが自分の和紙をすきました。はがきくらいの大きさにするか、大きめのものにするかを選べます。テキストで名前だけ知っていた町で、実際に自分の手で紙をすくと、ぐっと身近になります。
紙すき体験は毎日やっていて、料金は500円。はがき2枚か、色紙2枚をつくれます。5〜6歳くらいからできて、身長が120cmくらいあれば、子ども1人ですけるそうです。紙をすくのは10〜20分ほどで、そのあと紙を乾かしているあいだに、館内を見学できます。全部で1時間くらいみておくと安心です。時間がないときは、乾いた紙を郵送で送ってもらうこともできます(2026年11月時点。体験の受付は16時まで)。
2日目の夜:大雨のあとの、四万十の星空


この日は朝から大雨でした。ところが、四万十に着いて夜になると、すっかり晴れて、星空が見えました。
泊まったのは「四万十の宿」です。四万十川の河口の近くにある宿で、歩いて5分くらいのところに「星空観察広場」があります。まわりは真っ暗なので、iPhoneの明かりを頼りに、家族で歩いて行きました。
3日目:四万十川を河口から上流へ、理科の答え合わせ





3日目は、四万十川を河口から上流へ、車でさかのぼりました。
河口のあたりは川幅が広く、石は丸くて小さい。上流へ行くと、川のようすが変わっていきます。川が曲がっているところでは、内側と外側で流れの速さがちがうこと、石がどちら側に多いか、といった話をしました。どれも、理科の問題に出てきたことばかりです。問題で読んだことを、目の前の川で見て確かめられました。


予約していた屋形船は、大雨で中止に
実はこの日は、四万十川の屋形船「四万十の碧(あお)」を予約していました。ところが、前の日の大雨で川の流れが急になりすぎて、中止になってしまいました。
そのかわりに、河原で水遊びをしたり、石を投げて水切りをしたり、昆虫を追いかけたり。川のすぐそばで思いきり遊べたので、結果オーライだったかもしれません。
屋形船から四万十川をながめるのは、やっぱり理想的です。ただ、雨のあとは中止になることもあるので、乗るなら、我が家のプランよりも日程に少し余裕を持たせておくと安心です。

高知市内の宿:家族3人なら和室のある「土佐御苑」
高知市内では、1泊目と3泊目の2泊とも「土佐御苑」に泊まりました。高知城の近くにある旅館です。家族3人で泊まるとなると、ビジネスホテルでは少し中途半端です。和室に布団を敷いてもらえるタイプの宿の方が、家族でのびのび過ごせると思います。
3泊目は、広めの「コーナースイート」(12畳の和室と、10畳のツインの洋室)にしました。息子を寝かしつけたあとに、夫婦で少し話をする時間もとれました。息子の誕生日が近かったので、宿にお願いして誕生日ケーキを用意してもらい、夕食のあとに和室で家族で食べました。こうしたお願いにも、気持ちよく応えてくれる宿でした。
4日目:高知城、桂浜の龍馬像、龍馬記念館の英語


最終日は、高知城を見てから、駆け足で桂浜へ。坂本龍馬の像を見て、近くの坂本龍馬記念館にも寄りました。


記念館で目にとまったのは、英語の展示です。書のような日本らしいものと英語がつながっているのがおもしろく、英語にカタカナで読みをふる、というやり方もありなのか!という発見もありました。そのあと、空港へ向かいました。
行く前に知っておきたいこと
- 龍河洞の冒険コースは予約制:小学生以上が対象で、前日までに電話で予約します。天気によっては中止になることもあるそうです。
- 洞窟の中にスマホは持ちこめない:岩にぶつけて割れてしまうからだそうです。写真は係の方が撮ってくれて、最後にAirDropでもらえました。
- 冒険コースはつなぎに着替える:狭いすき間を這って進みますが、つなぎに着替えるので、中の服装はあまり気にしなくて大丈夫でした(つなぎと長靴は1人1,000円で借りられます)。
- 紙すきは1時間みておく:すくのは10〜20分。乾かしているあいだに館内を見学します。時間がなければ、乾いた紙を郵送してもらうこともできます。
- 雨の日の予定も考えておく:4月4日は朝から大雨でした。龍河洞や紙すき体験のような屋内の予定があると安心です。
- 星空を見に行くなら明かりを:四万十の宿から星空観察広場までは真っ暗で、iPhoneの明かりを頼りに歩きました。
- 最終日は時間に余裕を:高知城、桂浜、龍馬記念館を回ってから空港へ向かうと、どうしても駆け足になりました。
- 屋形船は日程に余裕を:大雨のあとは川の流れが速くなり、中止になることがあります。
旅を終えて
「洞窟を探検してみたい!」から始まった旅でしたが、帰ってみると、紙すきや四万十川の話も一緒に、息子の記憶に残っていました。テキストで見た言葉が、自分で這った洞窟や、自分ですいた和紙、自分の目で見た川とつながったようです。
同じ年のゴールデンウィークには、栃木の那須・日光・足尾銅山にも家族で出かけました。

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