【子連れガラパゴス旅行】12日間のモデルコースと費用・手配・注意点まとめ(小4・10歳)

2026年の夏休み、小4(10歳)の息子と父の二人で、ガラパゴス諸島へ行きました。8月3日に羽田を出て、アメリカのヒューストン、エクアドルの首都キトを通り、ガラパゴスのサンタクルス島とサン・クリストバル島へ。8月14日に成田に帰ってくるまで、12日間の旅でした。

この記事は、その12日間の全体のまとめです。どんな行程だったか、費用はいくらかかったか、どうやって手配したか、大変だったこと、そして息子にとって何が残ったか。子連れでガラパゴスを考えている方が、行くかどうか、どう行くかを決めるときの参考になればうれしいです。それぞれの場所のくわしい話は、行程ごとの記事に書いています。

帰り道、キトの空港で眠る息子。12日間、よく歩き、よく泳ぎました
帰り道、キトの空港で眠る息子。12日間、よく歩き、よく泳ぎました
目次

12日間の行程

日にち場所やったこと
8月3日(月)ヒューストン羽田から約12時間のフライト。着いたその日にNASAのスペースセンター・ヒューストンへ
8月4日(火)ヒューストン自然科学博物館、テキサスBBQ。夜の便でキトへ(遅れて深夜2時に到着)
8月5日(水)キトカロリーナ公園、世界遺産の旧市街、チョコレート作り
8月6日(木)キトテレフェリコ(ロープウェイ)で山の上へ、乗馬、赤道の博物館
8月7日(金)サンタクルス島朝7時の便でガラパゴスへ。ゾウガメの保護区、ダーウィン研究所、ビーチでシュノーケル
8月8日(土)サンタクルス島トルトゥーガ湾でトレッキング、シュノーケル、カヤック
8月9日(日)サン・クリストバル島高速船で移動。ティヘレタスの丘でアシカやウミガメと泳ぐ
8月10日(月)サン・クリストバル島ロボス島ツアー。アオアシカツオドリ
8月11日(火)サン・クリストバル島島を一周するツアー。ロサブランカ湾、キッカーロック
8月12日(水)キトへ最後の町歩きのあと、飛行機でキトへ。夜の便で出発
8月13日(木)ヒューストン乗り継ぎ
8月14日(金)成田お昼に到着

行程の大まかな流れは、「アメリカで1泊 → キトで2日 → ガラパゴスで5泊 → 2日かけて帰国」です。

ヒューストン:NASAで月の石にさわる

行きの乗り継ぎで、ヒューストンに1泊しました。着いたその日にNASAのスペースセンター・ヒューストンへ行き、本物の月の石にさわったり、アポロの宇宙船を見たり。翌日は自然科学博物館で恐竜の化石を見て、本場のテキサスBBQを食べてから、夜の便でキトへ向かいました。

スペースセンター・ヒューストンのチケットの予約、行き方、トラムツアーのコツは、父が大人だけで行ったときの話とあわせて、こちらにまとめています。

キト:標高2,850mの首都で、教会と赤道

キトは、富士山の5合目より高いところにある首都です。旧市街ではスペイン時代の教会を見て回り、チョコレート作りも体験しました。2日目はテレフェリコ(ロープウェイ)で山の上へ。息子は、高い山に上がるにつれて植物が変わっていくのを見て、「高山植物ってこういう事なんだね」と言っていました。午後は赤道の博物館で、卵立てや水の渦の実験を見ました。

キトの赤道と、前の年に行ったウガンダの赤道。2つの赤道をくらべた話は、こちらに書いています。

ガラパゴス①サンタクルス島:ゾウガメと、カヤックのハプニング

ガラパゴスで最初に泊まったのはサンタクルス島です。空港を出る前からガラパゴスにしかいない生き物が見つかり、野生のゾウガメや、ダーウィン研究所のゾウガメにも会えました。2日目はトルトゥーガ湾でカヤックに乗り、アシカやウミガメのすぐ横を進みました。ただ、大きな波で息子がカヤックから落ちるハプニングも。ライフジャケットを着ていたので無事でした。

首を長く伸ばす鞍型のゾウガメと、のぞきこむ息子
首を長く伸ばす鞍型のゾウガメと、のぞきこむ息子

ガラパゴス②サン・クリストバル島:アシカと泳ぎ、アオアシカツオドリに会う

後半の3泊は、サン・クリストバル島です。透明な海でアシカやウミガメと一緒に泳ぎ、ロボス島では息子の念願だったアオアシカツオドリに会えました。島を一周するツアーでは、洞窟の奥にいるサメを見るために3回潜って、ついに「見れた!!」。数日で泳ぎがすっかり上手になっていました。

念願のアオアシカツオドリ
念願のアオアシカツオドリ

なぜ「小4の夏」にガラパゴスだったのか

我が家は、息子が中学受験をする予定です。小5からは長い休みを取るのが難しくなるので、遠くへ行く長い旅は小4の夏までに、と考えていました。そうして選んだ行き先が、ガラパゴスでした。

小4は、旅で見たものが学校や塾の勉強とつながり始める学年でもあります。学年ごとの旅先の選び方はこちらの記事に、受験と旅行の両立はこちらの記事にまとめています。

手配のしかた:アメリカは自分で、南米はお任せ

手配の考え方は、父の言葉でいうと「アメリカは自分でできるから自分で、南米は不安だから丸ごとお任せ」です。

  • 国際線:羽田〜ヒューストン〜キトの往復は、ユナイテッド航空で自分で予約しました。
  • ヒューストンのホテル:Marriott Marquis Houstonを、Marriott Bonvoyのアプリから自分で予約しました。
  • キトとガラパゴス:現地の旅を手配するOooh(ウー)というサービスを通して、まとめてお願いしました。

Ooohで手配したのは、エクアドルに着いてから出るまでの分です。帰りにキトの空港近くで仮眠したホテルまで含まれていて、父いわく「エクアドルに到着してから、出るまでは丸っとOoohに任せられるのが助かった」。内容は大きく2つに分かれていました。

現地旅行会社と「行きたい」を叶える海外旅行サービス Oooh(ウー)
  • 旅行(Trip):キトとガラパゴスのホテル、移動、ガイド、ツアー、各種の入場料(テレフェリコなど)、ガラパゴスに入るためのトランジットコントロールカード(TCT)まで、一通り含まれていました。含まれていなかったのは、ガラパゴス国立公園の入園料と、船のツアーに付いていたもの以外の食事代です。入園料は、ガラパゴスに着いてから現金で払います。
  • 飛行機(Flight):キトとガラパゴスの往復の飛行機です。

ガラパゴスに入るには、TCTと国立公園の入園料が必要です(2026年8月時点で、TCTは1人20ドル、入園料は外国人の大人200ドル、12歳未満の子ども100ドル)。キトの空港では、事前の手続きをしているかどうかで並ぶ時間が大きく変わります。我が家はガイドさんが手続きを済ませてくれていたので、長い行列に並ばずにすみました。

費用:親子2人で約230〜250万円

父と息子の2人分で、かかった費用はおおよそ次のとおりです。金額は父の記録と見積もりです。

項目金額
Ooohで手配した分(キト・ガラパゴスの旅行 6,220ドル+キトとガラパゴスの往復の飛行機 1,540ドル)7,760ドル(約125万円)
ユナイテッド航空の国際線(2人分)約80万円
ラウンジの使用料、座席指定料など約650ドル
ガラパゴス国立公園の入園料(現地で現金。Ooohの料金には含まれない)2人で300ドル(大人200ドル+12歳未満の子ども100ドル)
現地での食事代、お土産代など残りの分
合計約230〜250万円

決して安い旅ではありません。ただ、南米の分を丸ごとお願いしたので、移動や入島の手続きはガイドさんに任せられました。

準備と体調:乾燥、船酔い、度付きマスク

  • 予防接種:前の年にアフリカへ行ったときに受けたものが多く、追加はA型肝炎だけでした。長く効くようにしておきたくて、渡航前に2回目を受けました。必要な予防接種は人によって違うので、トラベルクリニックなどで相談してください。
  • キトの乾燥:キトは3週間雨が降っていなかったそうで、空気がカラカラ。肌が少し弱い息子は、唇のまわりがガサガサになりました。保湿クリームを塗りながら過ごし、ガラパゴスに移ったら翌日には治りました。
  • 船酔い:はっきり大変だったのは、サンタクルス島からサン・クリストバル島へ渡る高速船の2時間でした。息子は船酔いに強いほうですが、それでも寝て耐えるのがやっと。酔い止めは持っていきませんでしたが、持っていったほうがいいと思います。ほかの島へのツアーの船は、海が荒れた日をのぞけば快適でした。
  • 度付きのシュノーケルマスク:日本で用意していきました(mic21新宿店で購入)。サンタクルス島のビーチで最初に潜ったとき、ちゃんと使えることを確かめました。

セブ島などでは、iPhoneに防水ケースを付けて海の中を撮っていましたが、なかなかうまく撮れませんでした。ガラパゴスでは良い水中写真を撮りたくて、奮発して防水カメラ「OM SYSTEM Tough TG-7」を買いました。水深15mまで使えるカメラで、とても良い写真が撮れました。

カメラと一緒に、純正の「カラビナ付きカメラケース CSCH-107」と「カラビナ付きフロートストラップ CHS-09」も買いました。フロートストラップは、カメラが手から離れても水に浮くので、海で使うなら必須だと思います。これさえあれば、子どもにカメラを渡したまま一緒に泳げるので、安心でした。

ラッシュガードやしっかりした靴など、実際に持っていって役に立った物、持っていけばよかった物は、アフリカやセブ島の分と合わせて、こちらの記事にまとめました。

出発前には、息子のために60ページの「旅のしおり」を作りました。「ダーウィンと進化論」や「外来種との終わりなき戦い」などのコラムも入れて、行く前に読んでいきました。作り方と印刷のコツは、こちらにまとめています。

現地で気をつけたいこと:キトとガラパゴス

出発前に、手配をお願いした会社から注意事項をもらいました。その内容に、我が家が実際に感じたことを足してまとめます。

キト(標高2,850m)

  • 着いた日は無理をしない:高地に体を慣らすため、水分をたっぷりとり、重い食事やお酒の飲みすぎは避けるように言われました。我が家は深夜に着いたこともあり、最初の夜はよく眠れませんでした。テレフェリコで山の上に行ったときは、息子が少し息切れし、持っていたペットボトルがふくらんでいました。
  • 乾燥と日差しに備える:高地は日差しが強いので、日焼け止め、サングラス、帽子を。空気もとても乾いていて、息子は唇のまわりが荒れたので、保湿クリームも役に立ちました。
  • 天気の変化に重ね着で:天気が急に変わることがあるので、軽い上着やレインコートがあると安心です。
  • 旧市街は歩きやすい靴で:石畳の道や坂、階段が多い街です。
  • 貴重品は最小限に:観光のときは、持ち物を必要なものだけにして、しっかり管理するように言われました。

ガラパゴス

  • キトからの国内線にもパスポートを:ガラパゴスへの飛行機に乗るときにも、パスポートが必要です。
  • 服と持ち物:軽い服、水着、歩きやすい靴、帽子、サングラス、サンゴにやさしい日焼け止め、虫よけ、くり返し使える水筒をすすめられました。
  • 曇りでも日焼け止め:赤道直下なので、曇っていても日差しは強めです。水分もこまめにとります。
  • 高速船に乗るなら酔い止めを:前に書いたとおり、我が家でいちばん大変だったのは島と島を結ぶ高速船でした。
  • 自然を守るルール:野生の動物にはさわらない、エサをあげない、決められた道からはずれない、ごみは持ち帰る。動物たちは人をまったく怖がらず、すぐ近くまで来ます。ホテルの朝ごはんでも、残りをねらってフィンチが寄ってくるほどでした。
  • Wi-Fiはゆっくりめ:多くのホテルでWi-Fiは使えますが、本土より遅いことがあると案内されました。

旅のあいだも、少しずつ勉強

12日間の旅でも、勉強は少しずつ続けました。キトからガラパゴスへ向かう飛行機の中では塾の宿題をこなし、サン・クリストバル島ではツアーから戻った午後に、その日の分の勉強をしていました。

夏休みの自由研究のテーマは、ゾウガメ。ダーウィン研究所で見たばかりのことを、忘れないうちにまとめておきたかったようです。旅で見たものが、そのまま学びになりました。

船の上では、英語アプリのDuolingoをずっとやっていました。同じツアーにいたパナマの家族の女の子が、同い年で同じアプリをやっていて、帰りがけにアプリの上で友達になりました。

キトの赤道で、息子の質問を父が英語にしてガイドさんに聞いた話や、ガラパゴスのツアーの言葉(スペイン語が主で、英語が副)のことは、こちらのコラムに書いています。

帰り道:36時間の大移動

帰りは、サン・クリストバル島から日本まで、36時間ほどの大移動でした。

  • サン・クリストバル島の空港:搭乗ゲートの中には、お菓子と水を売る売店が一つとトイレくらいしかありません。急いで中に入らなくても大丈夫です。
  • キトでの乗り継ぎ:夜の便までの間、空港近くのホテルでシャワーを浴びて仮眠しました。このホテルも、Ooohの手配に入っていました。息子はベッドでぐっすり。それでも、空港の搭乗ゲート前では、また椅子で眠っていました。父はお土産に、エクアドルのコーヒー豆を買いました。
  • ヒューストンでの乗り継ぎ:ラウンジでぼんやり過ごしました。空港には、日本語のポケモンカードも売っている自動販売機がありました。
  • 成田に着いた日:前の晩に千葉で大雨があり、空港で夜を明かした人も多かったそうです。朝から電車が動き始め、お昼に着いたときにはダイヤこそ乱れていたものの、日暮里までは出られました。空港で会うはずだった妻とは日暮里で合流して、タクシーで帰りました。

二人旅を終えて

12日間、毎日のように新しい生き物に会い、海で泳ぎました。最初のシュノーケルから数日で、息子は強い流れの中でも泳げるようになり、サメを見るために自分から何度も潜っていきました。

家族で会えると一安心。でも息子と二人で旅をすると、また一段と自由に、たくましくなった気がする。

日暮里で妻と会ったときの、父の正直な気持ちです。サン・クリストバル島の最後の朝に、親子で交わした約束もあります。それはサン・クリストバル島の記事の最後に書きました。

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この記事を書いた人

小学生の息子と、国内外を旅している父です。テーマは「本物を見て、世界を知る」。図鑑で見た動物や、教科書に出てくる場所を、親子で実際に見に行っています。ケニアやガラパゴスのような遠い場所から、高知の鍾乳洞や足尾銅山のような国内の場所まで、見たもの・感じたことを記録しています。いつか息子が読み返す旅の記録として、そしてこれから旅する親子の参考になるように、料金や予約の方法も一緒に残しています。

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